「ボトックス注射」は、しわやエラ張りなどの悩みを改善してくれる人気の美容施術ですが、実際に効果はあるのか、副作用や注意点など、気になることはたくさんありますよね。
この記事では、ボトックス注射の効果や副作用、注意点などを詳しく解説していきます。
目次
ボトックス注射とは?
ボトックス注射は、ボツリヌス菌が産生するタンパク質「ボツリヌストキシン」を筋肉に注射する施術です。ボツリヌストキシンは、神経伝達物質であるアセチルコリンの放出を阻害することで、筋肉の収縮を抑制する効果があります。
ボトックス注射の仕組み
ボツリヌストキシンは、筋肉が神経から信号を受け取るのを妨げ、筋肉の収縮を抑制します。これにより、しわの原因となる筋肉の動きを弱めたり、エラ張りを改善したりする効果が期待できます。
ボトックス注射で期待できる効果
ボトックス注射で期待できる効果は、部位によって異なります。
1. しわの改善
- 額の横じわ
- 眉間の縦じわ
- 目尻の笑いじわ
- 顎の梅干しじわ
- 口角のしわ
- 鼻根部の横じわ・バニーライン
- 首筋のしわ
ボトックス注射は、表情筋の動きによってできる「動的しわ」に効果があります。
効果が期待できないしわ
- ほうれい線
- ゴルゴライン
- マリオネットライン
- 目の下のしわ
- 乾燥小じわ・ちりめんじわ
これらのしわは、肌の老化やたるみによってできる「静的しわ」のため、ボトックス注射では効果が期待できません。
2. エラ張りの改善・小顔効果
ボトックス注射は、エラ張りの原因となる咬筋(こうきん)の筋肉の動きを抑制することで、エラを小さくすることができます。
骨格が原因のエラ張りには効果がありません。
3. ガミースマイルの改善
ボトックス注射は、上唇挙筋の動きを抑制することで、笑った時に歯茎が目立つ「ガミースマイル」を改善できます。
4. その他
- 多汗症の改善: 汗腺の働きを抑制することで、汗の量を減らす効果があります。
- マイクロボトックス: ごく微量のボツリヌストキシンを皮膚の浅い箇所に注入することで、毛穴を引き締めたり、ハリのある肌にしたりする効果があります。
ボトックス注射の効果の持続期間
ボトックス注射の効果は、個人差や部位によって異なりますが、一般的には3ヶ月~6ヶ月程度持続するとされています。
- 初回: 効果が現れるまでに約3日~1週間程度かかる場合があり、効果が安定するまでに2~3週間ほどかかります。
- 複数回施術: 回数を重ねるごとに効果が長持ちする傾向があります。
ボトックス注射の副作用
ボトックス注射は、比較的安全な施術ですが、副作用が起こる可能性もゼロではありません。
よくある副作用
- 内出血
- 腫れ
- 赤み
- 痛み
- かゆみ
これらの副作用は、ほとんどの場合、数日で治まります。
重篤な副作用
- 呼吸困難
- 嚥下困難
- 筋肉の衰弱
- 視力障害
これらの副作用は、まれに起こる可能性があります。
ボトックス注射を受ける際の注意点
ボトックス注射を受ける際は、以下の点に注意しましょう。
1. 医師選びの重要性
ボトックス注射は、医師の技術力によって効果や副作用が大きく左右されます。経験豊富な医師がいるクリニックを選び、カウンセリングでしっかりと相談することが大切です。
2. 施術を受ける前に
- 妊娠中や授乳中の人は、施術を受けられません。
- 過去にボツリヌストキシンに対するアレルギー反応を起こしたことがある人は、施術を受けられません。
- 血液凝固障害がある人は、施術を受ける前に医師に相談する必要があります。
- 施術を受ける前に、医師に自分の希望や不安などを詳しく伝えましょう。
3. 施術後
- 施術後数時間は、顔を強くこすったり、圧迫したりしないようにしましょう。
- 施術後数日は、激しい運動やサウナ、飲酒を控えましょう。
- 施術後、異常を感じたらすぐに医師に相談しましょう。
4. 継続的な施術
効果を維持するためには、定期的にボトックス注射を受ける必要があります。
- 適切な間隔を空けて施術を受けていれば、長期的に使用しても問題ありません。
- 短期間に連続で打ち続けると、抗体ができてしまい、効果が弱くなってしまう可能性があります。
ボトックス注射の料金
ボトックス注射の料金は、クリニックによって異なります。
- 部位
- 使用するボツリヌストキシン製剤の種類
- 注入量
などによって料金が変動します。
まとめ
ボトックス注射は、しわやエラ張りなどの悩みを改善できる効果的な施術ですが、副作用や注意点などを理解した上で、信頼できる医師に相談して施術を受けることが大切です。
この記事が、ボトックス注射について理解を深める一助となれば幸いです。
※記事の内容はあくまで情報提供であり、医療アドバイスではありません。 ご自身の症状に関する診断や治療については、必ず医師にご相談ください。