目次
はじめに
アプリやWebサービス、さらにはスタートアップのブランディングまで、ものづくりをする人ならロゴを作成する機会は結構あるのではないでしょうか。
インハウスのデザイナーがいれば良いですが、エンジニアのみで構成されているチームや個人でやってるサービスだと、中々頭を悩ませる問題だと思います。
クラウドソーシングを使うという手もありますが、コンペやコミュニケーションなど、要件を伝えるコストも馬鹿になりませんし、そもそも本当に欲しいものが出来るとも限りません。
そういった課題に対して、AIを使って自動的にロゴを生成してくれるサービスがBrandmarkです。
このサービスは幾つかのキーワードをいれるだけで、自動的にカスタムロゴ、スタイルガイド、またはWebサイトまでを提案してくれます。
今回はこのサービスの調査を兼ねて実際にロゴを作成してみます!
LPをチェック
まずはトップページをチェック。
シンプルにサービスを言い表していていい感じです。
まず気がついたのは、「Make a custom logo, style guide, and website」というところ。てっきりロゴだけを作ってくれるサービスかと思いきや、スタイルガイド、さらにはWebサイトまで作成してくれるみたいです。
考えてみればロゴはブランドの一部ですからね。ロゴを含めたブランドデザインを一通り提案してくれるのがサービスの売りのようです。
また、「あなたのAIデザイナー」というキャッチコピーを謳っています。ディープラーニングでデザインを生成しているようです。(どういう学習をさせているのか気になります)
もう一つ気になったところを。
提案するデザインはレスポンシブに対応しているようです。
あらゆるデバイスに対応するデザインパターンを提示してくれるのはかなり実用的な視点だと思いました。
ロゴを作ってみる
ロゴのタイトルとなるワードを入力します。
ここではこのサイトのタイトルである「Unsteady Steps」とします。
キーワードはこのサイトのコンセプトから連想し、「growth」「technology」「design」にしました。
一瞬でロゴが出来ました。
キーワードから連想されたことが分かるのもちらほら。
いくつかカテゴリを選ぶことが出来ます。
Simpleカテゴリはこんな感じです。
Thin&lightだとこんな感じになります。
配色や配置などの細かい設定が出来ます。本職のロゴデザイナーは実際にピクセル単位でこだわるそうです。
カラーパレットを設定することが出来ます。
好きなフォントを選べます。
プレビュー画面では、色々なパターンのデザインを確認することが出来ます。
リアルに溶け込んだシーンをイメージできるので、有意義なフィードバックが得られそうです。
街に溶け込んでいるイメージなんか出されるとテンション上がりますね。
なんとTシャツまで!笑
最後にWebサイトのテンプレートまで用意されます。
最後に各オプションに対する料金プランが提示されます。(Stripe使ってるっぽい)
全体的にユーザ体験のフローがよく出来ていて、気に入ったものをまずは作成させてから最後に買わせる、というUX(ユーザ体験)は上手いなと思いました。
細かいところまでユーザ体験が良く考えられてるなという印象です。
デザインを提供するサービスなだけあって、デザインのクオリティもさすがに高い。
所感
シンプルなデザインで、一切迷うことなくブランドデザインを作ることが出来ました。(UXが素晴らしい)
利用シーンとしてはアプリのロゴというよりも、どちらかというとスタートアップのブランド構築にマッチしているなと思いました。もちろん単発のサービスにも十分使えると思います。
ただひとつ思ったのは、肝心のAIによる自動生成機能のところで、ユーザが入力したキーワードしかインプットがないのはアウトプットのオリジナリティに若干の不安を感じました。
ITサービスだとキーワードが被ってしまいがちだし、ワード選びのハードルが逆に高くなってしまうんじゃないかって思ったりします。もちろんフランクに使う分には問題ないかもしれませんが。
例えばもう少しインタラクティブにヒアリングしたり、SNSや企業サイトなどの別のソースから関連ワードを拾ってくるとかして、より個人(もしくはチーム)にマッチしたクリエイティブを生み出せるようになると面白いサービスになるかもしれません。
個人的にAIによるクリエイティブを提供するこの手のサービスはこれからかなり可能性あると思っています。
このサービスもまだ出たばかりみたいなので、今後の成長が楽しみですね。
Brandmarkはロゴの作成自体は無料で試せるので、何か新しくサービスやチームを立ち上げる時にぜひ検討してみてはどうでしょう。