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競合調査の重要性
これは世界初のアイデアだ!
と思って興奮して寝たは良いものの、朝起きたら凡庸なアイデアだった。。
このようなことは誰にでもあると思います。(恥ずかしいことではありません)
ところが次の日も一週間立ってもアイデアの熱が下がらなければ、それは検証する価値のあるアイデアかも知れません。
しかし残念ながらほとんどのアイデアは世界を探せば既に誰かがやっています。
だからといって諦める必要はありません。自分なりの価値をつけられて勝負できる自身があるのであればそれはトライする価値があります。
スタートアップを始めたい人やマーケッターにとって、アイデアや仮設の検証はとても重要です。
なぜなら自分が始めるアイデアがどこかで誰かがすでにやっていたら後発で戦いを挑まなくてはならないからです。
スタートアップの失敗のほとんどは最初の市場選びにあります。
そして市場には競合の存在が欠かせません。
C向け、B向けだろうが、ニッチかマスだろうが、必ず競合との競り合いによってあなたの会社の成否は決まります。
それほど重要な競合調査ですが、具体的な方法はネットでググるぐらいしか思い浮かびません。
もちろんひたすらググるのも大切ですが、自分で1から調べるのはコストがかかり、網羅的・俯瞰的に分析するには経験とスキルが必要です。
そこで有名なサイトがCrunchBaseです。
日本ではあまり知られていませんが、海外では皆当たり前のように使います。
それではどんな使い方が出来るのかみていきましょう。
CrunchBaseとは
簡単に言うと企業データベースにSNS要素をつけたようなサービスです。また企業だけではなく、著名なエンジェル投資家などの情報も探すことができます。
まさにスタートアップのためのツールといった感じです。
クエリを設定することでかなり詳細な検索が設定できるので、使い方次第で様々な分析に使えます。
一方フォロー機能などSNS要素もあり、気になる企業や投資家をフォローしておくとアップデート情報を受け取れます。
この辺のサービス設計がうまいです。
検索だけならアカウントなしでも使い始められますが、無料で作成できるのと、結果を履歴で見れたりと便利なのでアカウントを作りましょう。
ソーシャルアカウントかEメールか好きな方でアカウントを作れます。
豊富な検索機能
左メニューのCompaniesから企業の検索ができます。
CrunchBaseのすごいところは、検索条件がかなり細く設定出来るところです。
例えばBasic Infoの中でも企業名や業種は当然、本社の場所や、投資の日付などかなり細かく絞り込むことができます。
面白いと思ったのが、TeamやInvestorsなどの人を軸にした検索が可能という点です。スタートアップは人のつながりが強く、何度も起業する人も多いので、そういったカルチャーが背景にあるんだと思います。
企業を丸裸にするツール
それでは試しに企業の見ていきましょう。
ちょうど流通額が1兆円を超えたと話題になり、米国にも事業展開しているMercariについて見てみましょう。
Basic Info>Organization Nameを選びMercariを入力してSearchを実行するとヒットしました。
社名が分かっているのであれば、ヘッダメニューの検索ボックスからでも検索できます。
設立日(Founded Date)やファウンダー(Founders)などの基本情報からIPOのステータス、ソーシャルアカウント情報まで確認することができます。
IPO情報まで!
IPO時のバリュエーションから現在の株価まで簡単に調べることができます。
この辺りは財務系の知識があれば楽しいんだろうなと。
投資ラウンドの情報は面白いですね。こういう情報から経営状況などを推測することができます。
ん!投資家情報が!
誰が投資しているかという情報は、会社の方向性、将来性を推測するのに有益な情報です。
メルカリの投資家は全部で10人と、、全投資家みたいと思ったら。。
PRO版で見てくださいと言われます。
商売うまい笑
まあこんな感じでかゆいところで課金を促すサービス設計になっています。
ただ情報量の多さを考えると決して高くはないと思います。
外部サービスとの連携分析
CrunchBaseのサービスとしての面白さは、単純なデータベースを作ろうとしているのではなく、外部サービスと連携することであらゆる指標で分析できるハブのようなポジションを築いているところです。
例えば、Apptopiaというサービスと連携していて、Mercariの月間のアプリダウンロード数を知ることができます。
また、SimilarWebではどの国からのトラフィックが多いのかを確認することができます。
他にも最新あったイベントについての記事などを参照できたり、
Twitterで最近の活動が分かるようになっています。
他にもまだまだ機能があるので、ぜひ使ってみてください!
最後に
CrunchBaseは一部自動化されている部分もありますが、基本的に人手で情報がアップデートされていくので、必ずしも常に最新の情報とは限りません。
しかしそれでもグローバルでは圧倒的な情報量を持つため、この分野では抜きん出ている印象です。
今回はスタートアップにおける競合調査にかかせないツールであるCrunchBaseについて触れてみました。
初心者でも使いやすい設計ですが、使い方次第でいくらでも深い洞察を得られるので、プロ用としてぜひ使いこなしてみてください。
それでは。