「最近、肌のハリがなくなってきた」「シワが増えてきた気がする…」と感じている方はいませんか?
年齢を重ねるにつれて、肌のハリや弾力が失われていくのは、コラーゲンの減少だけが原因ではありません。実は、コラーゲンと並んで重要な役割を担う「エラスチン」の減少も大きな影響を与えているのです。
この記事では、エラスチンが減ると肌にどのような影響があるのか、そのメカニズムや対策について詳しく解説していきます。
目次
エラスチンとは?肌のハリと弾力のカギとなる成分
エラスチンは、コラーゲンと同じくタンパク質の一種で、肌の真皮に存在しています。コラーゲンが肌にハリを与えるための「土台」だとすると、エラスチンは、その土台を柔軟に保つための「ゴム」のような役割を担っています。
コラーゲンが網目状に張り巡らされていることで肌にハリが生まれ、エラスチンがその網目を繋ぎとめ、肌に弾力を与えることで、表情の変化や肌の伸び縮みに対応できるのです。
エラスチンが減るとどうなる?肌への影響をチェック
エラスチンは、コラーゲンと比べて体内でほとんど生成されません。生まれたときがピークで、その後は加齢とともに減少していく一方です。
エラスチンの減少によって、肌には様々な影響が現れます。
1. シワの増加
エラスチンは、肌の伸縮性を保つ役割を担っています。年齢とともにエラスチンが減少すると、肌の伸縮性が低下し、シワが生まれやすくなります。
特に、表情筋の動きが活発な目元や口元には、シワが目立ちやすくなります。
2. たるみ
エラスチンは、肌の土台を支える役割を担っています。エラスチンが減少すると、肌の土台が弱くなり、重力に負けてたるみが発生しやすくなります。
顔だけでなく、首やデコルテ、お腹周りなど、様々な部位にたるみが現れることがあります。
3. 肌の弾力低下
エラスチンは、肌の弾力を保つ役割を担っています。エラスチンが減少すると、肌の弾力が低下し、肌が薄く感じたり、触ったときにすぐに戻らなくなったりします。
4. 肌のキメの乱れ
エラスチンは、肌のキメを整える役割も担っています。エラスチンが減少すると、肌のキメが乱れ、肌の表面がデコボコして見えることがあります。
5. 肌の乾燥
エラスチンは、肌の水分を保持する役割も担っています。エラスチンが減少すると、肌の水分保持力が低下し、乾燥しやすくなります。
エラスチン減少の原因は?
エラスチンの減少は、加齢以外にも様々な原因によって引き起こされます。
1. 紫外線
紫外線は、肌の深層部まで届き、エラスチンを破壊する作用があります。紫外線を浴び続けると、エラスチンが変性し、肌の弾力が失われてしまいます。
2. 喫煙
タバコに含まれる有害物質は、エラスチンを破壊する作用があります。喫煙者は、非喫煙者に比べて、シワやたるみが発生しやすいと言われています。
3. 糖化
糖化とは、体内の糖とタンパク質が結びつくことで、タンパク質が変性してしまう現象です。糖化によって、エラスチンが変性し、肌の弾力が失われてしまいます。
4. 寝不足
睡眠不足は、肌の修復機能を低下させ、エラスチンの生成を抑制します。睡眠不足が続くと、肌のハリや弾力が失われやすくなります。
5. ストレス
ストレスは、様々なホルモンのバランスを乱し、エラスチンの生成を抑制します。ストレスが続くと、肌のハリや弾力が失われやすくなります。
エラスチンを減らさないためにできること
エラスチンの減少を防ぎ、ハリのある肌を保つためには、日々の生活習慣を見直すことが重要です。
1. 紫外線対策
紫外線対策は、エラスチンを減少させないために最も重要なことです。
- 日焼け止めを毎日塗る
- 帽子やサングラスなどを着用する
- 日差しが強い時間帯は外出を控える
2. 喫煙を控える
喫煙は、エラスチンを破壊するだけでなく、肌の血行不良を引き起こし、肌の老化を促進します。
3. 食生活の改善
- 糖質の摂り過ぎに注意する
- タンパク質をしっかり摂取する
- ビタミンCやビタミンEを多く含む野菜や果物を食べる
4. 睡眠時間を確保する
睡眠不足は、肌の修復機能を低下させ、エラスチンの生成を抑制します。質の高い睡眠を十分に取るように心がけましょう。
5. ストレスを解消する
ストレスは、様々なホルモンのバランスを乱し、エラスチンの生成を抑制します。ストレスをためないように、気分転換をするなど、ストレス解消方法を見つけて実践しましょう。
6. スキンケア
エラスチンは、外部からの補給が難しい成分です。しかし、適切なスキンケアを行うことで、肌の弾力を保つことができます。
- 保湿をしっかり行う
- エラスチン配合のスキンケア製品を使用する
まとめ
エラスチンは、肌のハリや弾力を保つために欠かせない成分です。年齢を重ねるにつれて減少していくエラスチンですが、適切な対策を行うことで、その減少を抑制し、ハリのある若々しい肌を保つことができます。
この記事を参考に、日々の生活習慣を見直し、エラスチンの減少を防ぎ、いつまでも美しい肌を保ちましょう。
※この記事は、あくまでも情報提供を目的としたものであり、医学的なアドバイスを提供するものではありません。
具体的な健康上の問題や懸念事項がある場合は、必ず医師またはその他の医療専門家に相談してください。