目次
はじめに
技術的な投稿ばかりだと飽きてしまうので、たまには思考の整理も兼ねて思うことを書いていきます。
自分は価値観やライフスタイルを変えるようなサービスを作りたいと日々思いながら生きています。
モノづくりの文脈で今注目しているものが「エモい」というワードです。
今回はなぜ「エモい」に注目しているのかについて説明します。
エモいとは
誰が言い出したのかわからないけど、意味を調べなくてもなんとなく感覚的に理解できる言葉。
試しにググってみました。
まあ概ね納得できます。
つまりは言語化出来ないけどなんとなく良いと感じるもの。
この感情が揺さぶられるというところがポイントです。
万人受けする誰にでもわかりやすい良さではなく、一部の人に共感され、熱狂を生むものをエモいと呼ぶんじゃないかと思います。
エモいサービスが増えると思う理由
マズローの欲求5段階説のように、人は衣食住などの物質的な欲求が満たされると、承認欲求や社会的欲求を求めます。
日本みたいな先進国は既に物が飽和しているので、より感情的なモノの価値が高まっています。
メタップスの佐藤航陽さんがこれからは3M(儲けたい・モテたい・認められたい)の欲望の時代だとおっしゃっていましたが、かなり共感できる考え方です。
ITも出始めの時は便利さや効率的といった価値を提供していましたが、時代の変化によって使われ方も変わっていきます。
また価値観の変化に加え、AI技術の進化によってベーシックインカムの導入が議論されたりと、この流れはますます加速していくでしょう。
自分は学者ではないので専門的な考察はできませんが、この物質的から感情的への価値観の変化は、モノづくりを生業としているものとしてかなり注目しています。
個人的にエモいと思うサービス例
エモいという感覚は主観的な要素が強いのですが、最近のサービスの中から特にエモいと感じたサービスを挙げます。
- Instagram
2017年は「インスタ映え」という言葉が流行語になるほど流行りました。
自分はあんまりですが、周りでもかなり浸透していて、インフルエンサーという市場も創り出すほど影響力のあるサービスになっています。
ちょっと前から知ってはいましたが、正直写真に特化したサービスのニーズがここまであるとは思えず、TwitterやFacebookで良くない?とさえ感じていました笑
しかしそれは自分がこのサービスの「エモさ」を感じ取れていなかっただけで、今では多くの人を熱狂させています。 -
自分の価値をVAという株式のようなもので売り買いできるようにするサービスです。
VAを持っているからと言って何か権利があるわけではありません。配当のようなものも特に制限はなく、すべて提供者が自由に決定することが出来ます。
これはエモいの代表みたいなサービスですね。普通の人?ならなぜ価値がつくのかわけがわからないと思います笑
市場原理を上手く取り入れたことが要因ともとれますが、評価経済というトレンドに上手く乗った面白いサービスだと思います。 -
個人の時間を売り買いできるようにするサービス。
ぱっと聞いた感じValuと似ていますが、Timebankは買った時間を実際に使うことが出来るという点が違います。
どちらかというとValuはソーシャル要素が強いのに対し、Timebankはより時間を資産として扱うことに特化しています。
両サービスもクラウドファンディング的な要素を持ちつつも、コアとなる価値観の捉え方が違うところが面白いです。 -
仮想通貨およびブロックチェーン界隈
ビットコインを始めとする仮想通貨、そしてその土台となっているブロックチェーンは全て「エモい」から生まれていると思います。
非中央集権でトラストレスで維持されるシステムというのは、国や大企業に縛られたくない個人主義者によって生み出され、発展されてきました。
まあ完全に自由にすればその分無法地帯になる可能性もあるのですが。
技術自体がエモいので、そこから生み出されるサービスも自然とエモいものが中心になります。
もちろんまだまだ他にもありますが、最近の中から気になったものをピックアップしました。
「便利」ではなく「エモい」
ぱっと見、何に価値があるのかわからないけどなぜか一部の人は興奮している。
皆後付けでそれらしく分析しているが、なんで流行ったのか本当はわからないもの。
それがエモいサービスの特徴だと思います。
感性の時代
これは持論ですが、人の感性は数値化できると思っています。
感性の鋭い人と鈍い人の違いは目に見えません。しかし、アウトプットにものすごく差が出ます。
特にこれからは感情的なものが重要になるので、仕事でもより感性が必要になります。
今の仕事の大半は地頭が良いというか、一般的に優秀と言われる人が活躍している印象ですが、これからは感性力がある人の活躍の場が増えます。
結構本気で危機感を感じていて、感性が鈍ってしまうと面白いものが作れなくなってしまいます。
Twitterでダグラス・アダムスの法則のツイートが少し話題になりました。
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・人は、自分が生まれた時に既に存在したテクノロジーを、自然な世界の一部と感じる ・15歳から35歳の間に発明されたテクノロジーは、新しくエキサイティングなものと感じられる ・35歳以降になって発明されたテクノロジーは、自然に反するものと感じられる |
こわっ笑
感性に関しては若者の方が有利?なので、体はおっさんになっても、心(感性)は若く柔軟でいたいと思います笑
まとめ
「エモい」が理解できる人。そして「エモい」を生み出せる人が世界を創っていく時代になります。
「エモい」は2018年の流行語になります(適当)
ということで2018年のテーマは「エモい」です。
「エモい」ものをたくさん見つけて、そして自分でも創っていきたいと思います。
それでは