プロダクトマネージャー(PdM)って業務でどんなツール使っているの?
今回はこんな疑問に答えます。
プロダクトマネージャーは様々なステークホルダーと一緒に仕事を進めていく必要があります。
現場のエンジニアはもちろん、デザイナー、営業など、関わる職種は様々です。
コミュニケーション相手によって、当然やりとりする情報も管理の仕方も変わってきます。
今回はプロダクトマネージャーが実際に業務で使っているツールを紹介します。
IT系だと元々かなりの数のツールを使うと思いますが、プロダクトマネージャーとして業務で必要なツールに絞りました。
少しでも参考になったら幸いです。
こんな方におすすめ
どのようにデザイナーに依頼すれば良いか知りたいエンジニア
プロダクトマネージャーを目指していて、デザイナーとの仕事の進め方に不安がある人
デザイナーを含めたチームビルディングに悩んでいるマネージャー
目次
ドキュメンテーション編
Googleスプレッドシート
まずは業務で一番触ることの多いツールです。
画面設計や機能一覧など、仕様関連のドキュメンテーションに仕様することが多いです。
OfficeのExcelなどを使っているユーザも多いと思いますが、共同編集機能や共有機能周りが便利なので、ぜひGoogle SpreadSheetをおすすめします。
スケジュール管理やToDo管理にも使えますし、使い込めば簡易データベースとしても活用できます。
また、スプレッドシートにスクリプトを埋め込めるGoogle Apps Script(GAS)を使えば、外部APIと連携できたり、Slackへの通知機能なども自由度高く実装できます。
Googleスライド
次はGoogleスライドです。
主に社内外向けのプレゼンテーション用に使います。
こちらもOffice版のPowerPointとは違い、共同編集機能がついており、オンラインで複数人で共同作業するのに最適です。
スライド系はスプレッドシートに比べると書き込める情報量が少ないので、基本方針やビジネス向けの資料として使い、詳細な仕様などはスプレッドシートなどにまとめるのをおすすめします。
Confluence
チーム内で、ノウハウやナレッジなどを蓄積していきたいならConfluenceをはじめとするドキュメンテーションツールを導入しましょう。
社内Wikiとしてプロダクト開発に関する情報を蓄積しておけば、チームのノウハウとして効率を上げることができます。
また、仕様や設計情報などを体系的にまとめておくことで、新しくチームにジョインしたメンバーがキャッチアップしやすくなり、チーム拡大にとてもメリットが大きいです。
注意点として、適切に方針を決めて整理しないと、ページ数が多くなった時に検索性が落ちる危険性があります。
Confluenceも検索機能はありますが、基本的にディレクトリ構造で整理する必要があるので、何をどういうカテゴリで整理するかの基本方針は社内でガイドラインを作成した方がいいかもしれません。
プロジェクト管理編
Notion
Notionは特にスタートアップ界隈に人気が高いツールとして知られています。
ただのドキュメンテーションツールだけでなく、社内Wikiやタスク管理はもちろん、公式サイトやプロダクトマニュアルなど、多種多様なシーンで活用されています。
特にツールとしての汎用性が高く評価されており、ドキュメントをデータベースとして扱い、別のドキュメントから呼び出したり、外部サービスとも連携できたりします。
ただし色々できる反面、初期の設計や構築コストが高いので注意が必要です。
近年、社内の業務やプロジェクトをITを使って効率化するコーポレートエンジニアリングの重要度が叫ばれるようになっています。そういった文脈でも社内システムを構築しやすいNotionが人気が高まっている印象です。
Backlog
言わずと知れた国産プロジェクト管理ツールBacklogです。
少人数で単純なタスクを管理するだけであればスプレッドシートでもカバーできますが、プロダクト開発の規模が大きくなってくると管理できなくなります。
エンジニアと仕様や実装についてやりとりもする場合は、プロジェクト管理ツール上で行うことが基本です。
Backlogはチケット管理機能やガントチャート、Wikiなど、シンプルな機能が揃っているので、それほど時間をかけずにプロジェクトを立ち上げられると思います。
海外製品だとJiraやAsana、monday.comなどが有名どころです。Githubとの連携重視ならZenhubもおすすめです。
それぞれのツールには強み弱みがあるので、チームに適したツールを選びましょう。
コミュニケーション編
Slack
次は、オンラインでのコラボレーションに欠かせないチャットツールです。
社内チャットツールはSlackやTeamsが使われる場合が多いと思います。国産だとChatworkなど。
チャットツールは、今やスタートアップだけでなく、大企業でも導入されているほど一般化してます。
特にSlackはチャットをハブとして外部サービスと連携できるため、様々なサービスを活用しているチーム程、業務効率化しやすいという利点があります。
また、Callという機能手軽にメンバーと1on1のビデオチャットを開始できます。
最近リリースされたHuddleという機能を使えば、まるで隣の人に話しかけるような感覚で会話できます。
予定されたミーティングはZoomやGoogle Meetでいけますが、ちょっと聞きたかったりディスカッションしたい時は雑談ライクに始められるので便利です。
他にも履歴ステータスが見れたり、カレンダーと連携していたりと、リモートワーク全盛の時代には欠かせないツールです。
Jamboard
Jamboardはクラウドベースのホワイトボードツールです。
プロダクトの仕様や設計をチームで議論していると、フリーハンドでホワイトボードに書いてディスカッションしたくなる時があります。
オフラインだとホワイトボードが一番便利ですが、オンラインだとなかなか手軽なツールがありません。
Google製のJamboardは無料で使える上、共同編集可能なのでオンラインでのディスカッションに最適です。
Google Meetに標準についているので、Meetで会議中にボードを作成して参加者同士で共同編集しながらディスカッションを進めることができます。
デザイン編
Figma
次はデザインツールについて紹介します。
本格的なデザイン作成はデザイナーにお願いする場合が多いと思いますが、デザイン仕様を固めるツールとして触れる機会も多いと思います。
また、プロダクトマネージャー(PdM)としても、簡単な画像だったりワイヤーフレームを作れると業務の幅も広がるので、スキルとして身につけてみてはいかがでしょう。
ポスターやモック作成時は、Adobe Illustratorなどを使うのが一般的ですが、プロダクト開発の場合はボタンクリック時の挙動やページ遷移などの動き(トランジション)も含めてデザインする必要があるため、専用のソフトウェアが必要になります。
今回おすすめするのは、Figmaですが、他にもAdobe XDや、国産のProttなどがあります。
Figmaをおすすめする理由は、抜群の使い勝手はもちろんですが、共同編集がしやすいことと、テンプレートが豊富なためワークショップやディスカッションにも使用できるという点です。
個人的にポストイットを使ってブレストしたり、アイデアを整理したりするのに使っています。
マーケティング編
最後はマーケティング系のツールを紹介します。
もしかしたら専任のマーケターがいたり、プロダクトマーケティングマネージャー(PMM)の担当になるかもしれませんが、サイトの流入や利用状況を把握することはマストです。
基礎知識として知っておきましょう。
Google Analytics/Google Tag Manager
Google AnalyticsはWebサービスならまず最初に入れておくべきツールです。
ユーザの流入や利用状況などを把握することができます。
直接タグを発行して埋め込んでも可能ですが、Googleタグマネージャー(GTM)を入れておくと、色々なタグをソースを更新せずに埋め込めるので便利です。
サイトを公開したら、まずはGoogleタグマネージャー(GTM)とGoogle Analyticsを入れておきましょう。
サーチコンソール/キーワードプランナー
次にGoogleサーチコンソールです。
メディアなど、検索からの流入が見込めるサービスの場合は、サーチコンソールも設定しておきましょう。
どのような検索ワードで流入しているのかだったり、どれだけクリックされているのかが分析できます。
また、Google広告の中にあるキーワードプランナーというツールを使えば、各キーワードの検索ボリュームがわかるので、SEO対策をしっかりしていきたければぜひ活用してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はプロダクトマネージャー(PdM)としてよく使うツールについて紹介しました。
もちろん業務効率化のためのツールはまだまだたくさんあるので、ぜひ自社のプロダクトやチームに適したツールを探してみましょう。
プロダクトマネージャーはプロダクト開発にまつわるあらゆる業務を効率化することも求められます。
色々なツールを組み合わせて、効率的な業務フローを設計しましょう。