妊娠、出産は女性の人生において大きな転換期。特に看護師の場合、職場環境や業務内容から、妊娠報告のタイミングや出産後の働き方など、多くの不安や悩みがつきまといます。
この記事では、実際に妊娠・出産を経験した看護師の体験談を交えながら、看護師が抱える妊娠・出産・職場復帰に関する悩みについて解説します。
目次
妊娠がわかったら、まず何をすればいい?
妊娠がわかったら、まず自分の体調や今後の働き方について、しっかりと確認することが大切です。
1. 産休・育休の取得時期を把握
妊娠がわかったら、まず出産予定日を予測し、産休・育休の取得時期を把握しましょう。
産休は、出産予定日の6週間前から取得することができます。
育休は、産後8週間から取得可能で、最長で子供が1歳になるまで取得できます。
具体的な取得時期は、勤務先の就業規則や労働基準法などを確認する必要があります。
2. 産後の働き方を検討
出産後は、育休を取得して職場に復帰するのか、それとも退職するのかなど、家族と相談しながら、今後の働き方を検討しましょう。
育休明けに職場復帰する場合、夜勤や重労働など、これまで通りの勤務が可能かどうか、事前に職場に相談しておくことが大切です。
3. 職場への報告
出産予定日がわかり、今後の働き方についてプランがまとまったら、職場に報告しましょう。
報告のタイミング
妊娠がわかったら、できるだけ早く上司に報告するのがおすすめです。特に、看護師の仕事は、放射線や薬剤など、胎児に影響を与える可能性のある業務があるため、早めの報告が大切です。
報告する内容
上司に妊娠を報告する際は、以下の内容を伝えましょう。
- 現在の妊娠週数
- 出産予定日
- 体調面や業務上の不安
- 今後の働き方について(夜勤免除の希望など)
上司に相談することで、妊娠中の業務調整や、産休・育休後の働き方について、スムーズに話し合いを進めることができます。
看護師の妊娠中の働き方
妊娠中の看護師は、つわりや体調不良など、さまざまな変化に直面します。職場環境や業務内容によっては、負担が大きくなってしまうことも。
つわりで仕事が辛い場合は?
つわりは個人差が大きく、症状の重さや期間も異なります。
仕事ができないほどつわりが辛い場合は、無理せず休むことを検討しましょう。
医師の診断書を提出することで、傷病休暇を取得できる場合があります。
夜勤はいつまでできる?
妊娠中の夜勤は、法律上明確に禁止されているわけではありません。
しかし、夜勤は体力的に負担が大きいため、妊娠中の身体状況を考慮して、上司と相談し、夜勤免除を検討しましょう。
妊娠中に注意すべきこと
妊娠中は、以下のことに注意が必要です。
- 感染症予防:妊娠中は免疫力が低下しやすいため、感染症に注意が必要です。
- 重労働の回避:妊娠中は体への負担を軽減するために、重労働は避けましょう。
- 放射線や化学療法への注意:放射線や化学療法は胎児に悪影響を与える可能性があるため、可能な限り避けるようにしましょう。
マタハラへの対処法
妊娠・出産を理由に、職場から不当な扱いを受けることがあります。
このような状況は「マタハラ」と呼ばれ、法律で禁止されています。
もし、マタハラに遭った場合は、以下の対処法を試してみましょう。
- 信頼できる上司に相談する
- 職場内の相談窓口に相談する
- 証拠を残しておく(メモや録音など)
- 必要であれば、労働基準監督署などに相談する
産後の働き方
出産後、育児と仕事の両立は、多くの看護師にとって大きな課題です。
職場復帰
育休明けに職場復帰する場合、以下の点について事前に検討しておきましょう。
- 育休明けの勤務体制:夜勤や休日出勤など、自分の体力や家族の状況に合わせて、可能な勤務体制を検討しましょう。
- 子どもの預け先:保育園やベビーシッターなど、子どもの預け先を確保しましょう。
- 家族のサポート:育児や家事のサポート体制を家族と相談し、協力体制を築きましょう。
転職
育休明けに、子育てと両立しやすい職場への転職を検討するのも良いでしょう。
転職サイトを活用したり、転職エージェントに相談したりすることで、自分に合った職場を見つけやすくなります。
退職
育児に専念するため、退職を検討する人もいます。
退職する場合は、職場に相談し、退職の手続きを進めましょう。
退職前に、育休中の給付金や失業保険などの手続きについて、しっかりと確認しておきましょう。
まとめ
看護師の妊娠・出産から職場復帰までの道のりは、決して平坦ではありません。
しかし、事前にしっかりと準備をし、職場や家族とコミュニケーションをとることで、不安を軽減し、安心して妊娠・出産、そして仕事と育児の両立を実現することができます。
この記事が、これから妊娠・出産を経験する看護師さんの参考になれば幸いです。