看護師として、さらなるキャリアアップを目指したいと考えている方も多いのではないでしょうか?
スキルアップやキャリアアップには、専門性の高い資格取得が有効です。資格取得は、業務の幅を広げるだけでなく、給与アップや転職にも有利に働くでしょう。
この記事では、看護師のキャリアアップに役立つおすすめの資格を24個紹介します。
目次
看護師が資格取得を目指すメリット
看護師の資格取得には、以下のようなメリットがあります。
- 専門性を高め、より質の高い看護を提供できるようになる
- 看護師としての市場価値が高まり、転職や昇進に有利になる
- 収入アップの可能性がある
- 新しい分野に挑戦できる
- 仕事に対するモチベーションアップにつながる
看護師におすすめの資格24選
ここでは、看護師におすすめの資格を、分野別に24個紹介します。
1. 看護専門分野の資格
1-1. 認定看護師
認定看護師は、特定の看護分野において高度な専門知識・技術を習得した看護師として、患者への質の高い看護を提供したり、看護師の指導や相談業務を行ったりします。
- 主な専門分野: 救急看護、皮膚・排泄ケア、集中ケア、緩和ケアなど
- 受験資格: 看護師免許、通算5年以上の実務研修(うち3年以上は認定看護分野の実務研修)、認定看護師教育機関の修了
- 取得方法: 日本看護協会が実施する認定試験に合格する
- 難易度: 高難易度
1-2. 専門看護師
専門看護師は、特定の専門分野において高度な専門知識・技術を持ち、より複雑な症状を持つ患者への看護、教育、研究活動などを行います。
- 主な専門分野: がん看護、精神看護、地域看護、老人看護など
- 受験資格: 看護師免許、通算5年以上の実務研修(うち3年以上は専門看護分野の実務研修)、看護系大学院修士課程の修了
- 取得方法: 専門看護師制度に基づく試験に合格する
- 難易度: 高難易度
1-3. 助産師
助産師は、妊娠・出産・産後の母子の健康管理、出産の介助、育児指導などを行います。
- 受験資格: 看護師免許、助産師養成施設の修了
- 取得方法: 助産師国家試験に合格する
- 難易度: 中難易度
1-4. 保健師
保健師は、地域住民の健康増進を目的とした活動を行い、健康教育、予防医療、保健指導などを行います。
- 受験資格: 看護師免許、保健師養成施設の修了
- 取得方法: 保健師国家試験に合格する
- 難易度: 中難易度
2. 福祉・介護分野の資格
2-1. 社会福祉士
社会福祉士は、福祉に関する専門知識・技術を活かして、様々な困難を抱える人々に対して、相談支援、生活支援、権利擁護などを行います。
- 受験資格: 福祉系大学・短大の卒業、社会福祉士養成施設の修了
- 取得方法: 社会福祉士国家試験に合格する
- 難易度: 中難易度
2-2. 介護福祉士
介護福祉士は、介護の専門知識・技術を習得し、高齢者や障害者の方々の日常生活をサポートします。
- 受験資格: 必須の条件なし
- 取得方法: 介護福祉士国家試験に合格する
- 難易度: 中難易度
2-3. ケアマネージャー
ケアマネージャーは、介護が必要な人の状態を把握し、必要な介護サービスの計画を作成し、提供するサービスを調整します。
- 受験資格: 保健医療福祉分野での実務経験が5年以上
- 取得方法: 介護支援専門員実務研修受講試験に合格した後、介護支援実務研修を修了する
- 難易度: 中難易度
2-4. 精神保健福祉士
精神保健福祉士は、精神障害者に対して、相談支援、生活支援、就労支援などを行います。
- 受験資格: 大学・短大での必要単位の取得、相談援助実務の経験、養成施設での学習
- 取得方法: 精神保健福祉士国家試験に合格する
- 難易度: 中難易度
2-5. 福祉住環境コーディネーター
福祉住環境コーディネーターは、高齢者や障害者の方が住みやすい住環境を提案する仕事です。
- 受験資格: なし
- 取得方法: 福祉住環境コーディネーター検定試験に合格する
- 難易度: 易難易度
2-6. 認知症ケア専門士
認知症ケア専門士は、認知症の介護に関する専門知識・技術を習得し、認知症の方々への適切なケアを提供します。
- 受験資格: 指定の施設・団体で3年以上の認知症ケアの実務経験
- 取得方法: 認知症ケア専門士試験に合格する
- 難易度: 中難易度
2-7. 認知症介助士
認知症介助士は、認知症の方々への理解を深め、適切なコミュニケーションや接遇を学びます。
- 受験資格: なし
- 取得方法: 認知症介助士資格取得講座を受講し、試験に合格する
- 難易度: 易難易度
3. 医療・救急分野の資格
3-1. BLSヘルスケアプロバイダー
BLSヘルスケアプロバイダーは、心肺停止に対する初期対応を学びます。AEDを用いた心肺蘇生法や窒息の介助方法などを習得できます。
- 受験資格: なし
- 取得方法: BLSヘルスケアプロバイダーコースを受講し、試験に合格する
- 難易度: 易難易度
3-2. ACLSプロバイダー
ACLSプロバイダーは、医療現場における高度な心肺蘇生法を学びます。
- 受験資格: 医療従事者、BLSプロバイダーコースの履修、AEDを用いたCPRができる
- 取得方法: ACLSプロバイダーコースを受講し、試験に合格する
- 難易度: 中難易度
3-3. 3学会合同呼吸療法認定士
3学会合同呼吸療法認定士は、重症患者の呼吸管理に関する専門知識・技術を習得します。
- 受験資格: 看護師、理学療法士、作業療法士など
- 取得方法: 3学会合同呼吸療法認定士試験に合格する
- 難易度: 中難易度
3-4. 消化器内視鏡技師
消化器内視鏡技師は、消化器内視鏡検査・治療の介助、機器管理などを行います。
- 受験資格: 看護師、臨床検査技師などの資格保有者、内視鏡への従事が2年以上
- 取得方法: 消化器内視鏡技師試験に合格する
- 難易度: 中難易度
3-5. 終末期ケア専門士
終末期ケア専門士は、患者の最期をサポートする専門知識・技術を学びます。
- 受験資格: 医師、看護師など、医療関係者の経験2年以上
- 取得方法: 終末期ケア専門士試験に合格する
- 難易度: 中難易度
3-6. リンパ浮腫セラピスト
リンパ浮腫セラピストは、リンパ浮腫の治療を行うための専門知識・技術を習得します。
- 受験資格: 医師、看護師、作業療法士など
- 取得方法: リンパ浮腫セラピスト資格取得講座を受講し、試験に合格する
- 難易度: 中難易度
3-7. 栄養サポートチーム専門療法士
栄養サポートチーム専門療法士は、患者の栄養管理に関する専門知識・技術を習得します。
- 受験資格: 管理栄養士、看護師などの国家資格を有する、医療福祉施設で5年以上勤務し、栄養サポートの実務経験がある
- 取得方法: 栄養サポートチーム専門療法士試験に合格する
- 難易度: 中難易度
4. カウンセリング分野の資格
4-1. 臨床心理士
臨床心理士は、心の問題を抱える人に対して、心理療法やカウンセリングなどを行います。
- 受験資格: 指定大学院の修了、臨床心理士養成に関する大学院の修了
- 取得方法: 臨床心理士資格認定試験に合格する
- 難易度: 高難易度
4-2. 体外受精コーディネーター
体外受精コーディネーターは、体外受精などの生殖医療を受ける患者に対して、情報提供やカウンセリングなどを行います。
- 受験資格: 日本不妊カウンセリング学会の会員、養成講座を3回以上受講
- 取得方法: 体外受精コーディネーター試験に合格する
- 難易度: 中難易度
4-3. チャイルドカウンセラー
チャイルドカウンセラーは、子どもたちの心の問題に対して、カウンセリングや支援を行います。
- 受験資格: 認定講座のカリキュラムの修了
- 取得方法: チャイルドカウンセラー資格取得講座を受講し、試験に合格する
- 難易度: 中難易度
4-4. 産業カウンセラー
産業カウンセラーは、働く人たちの心の問題に対して、カウンセリングや支援を行います。
- 受験資格: 成人年齢に達している
- 取得方法: 産業カウンセラー資格取得講座を受講し、試験に合格する
- 難易度: 中難易度
5. その他の資格
5-1. 禁煙支援士
禁煙支援士は、禁煙に関する専門知識・技術を習得し、禁煙希望者に対してサポートを行います。
- 受験資格: 日本禁煙科学学会員である
- 取得方法: 禁煙支援士試験に合格する
- 難易度: 中難易度
5-2. 認定エステティシャン
認定エステティシャンは、エステに関する基本知識・技術を習得し、顧客に安全な施術を提供できることを証明する資格です。
- 受験資格: 認定校の指定コースを卒業、フェイシャルかボディの実務経験1年以上
- 取得方法: 認定エステティシャン試験に合格する
- 難易度: 中難易度
まとめ
この記事では、看護師のキャリアアップに役立つおすすめの資格を24個紹介しました。
資格取得は、看護師としてのスキルアップやキャリアアップに大きく役立ちます。ぜひ、自分の興味や将来の目標に合わせて、適切な資格取得を目指しましょう。