プロダクトマネージャーとして信じていること

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プロダクトマネージャーとして信じていることが2つある。

①良いプロダクトには想いが込められている

なぜやるのか?

そのためにはなぜ自分(達)がやらなければならないのか?(Why you)を突き詰めること。

プロダクトマネージャーは特に寝ても覚めてもプロダクトのこと考えているくらいそのプロダクトに熱中していなければならない。

プロダクトマネージャーが腹落ちしていないプロダクトは想いが乗らない。

発案者が自分(達)以外の別の人だったとしても、考え抜いて言語化しておく。

良いプロダクトは必ずと言っていいほどコアメンバーが「なぜやるのか?」に答えられる。

プロダクトを通して社会をどう変えたいのか?

そのプロダクト(事業)をやることで社会はどう変わるか?どう変えていきたいのか?を定義できていると強い。

つまるところビジョン/ミッションを定義するということだが、上部だけの言葉を並べるのではなく、しっかりと腹落ちできるまで磨く必要がある。

ビジョンに社会的な意義を見い出すことができれば尚良い。

社会的な意義、インパクトが強く定義されているプロダクトはスケールするし、人も集まる。

似たような文脈で”原体験”みたいな言い方もされるけど、どちらかというと”大志”の方がしっくりくる。

もしピボットしたら、同じようにビジョン/ミッションもアップデートしなければならない。

考え抜くだけじゃ足りない、伝えなければ

考え抜き、そして伝えること。

始めは考え抜き、内省することで自分の中でのモチベーションを高める。そしてチームに伝え、コミュニケーションしながら伝搬させていく。ここまでが内向きな発信。

ただここまでだと内向きの小さいコミュニティに閉じてしまう。

外に発信していくことで、ユーザーやパートナーなどの外部を巻き込んだコミュニティを作ることができる。

内部のコミュニケーションと外部とのコミュニケーションを意識する。内から外、外から内の循環ができればベスト。

特に従来の枠組みやゲームチェンジするほどインパクトのある事業を広めるためには多くの障害を乗り越えていかなければならない。

そういった課題や摩擦を取り除きながら社会に受け入れてもらうために、社会との対話をデザインしていく。

②良いプロダクトは最高のチームから

良いプロダクトを生み出すチームにはビジネス、エンジニアリング、デザインの3つの機能が高いレベルで融合されている必要がある。

素材を揃える

まずは素材としてどのような機能が必要になるのか。

  • ビジネス力
    マーケット(課題)に対する深い理解。対象となる市場環境や競合環境、社会構造の変化まで深く広く把握しておかなければならない。また法規制などの外部環境との調整・交渉をこなしていく。
    マーケットが悪いとどんなに技術やデザインが優れていても勝てない。

  • エンジニアリング力
    エンジニアリング部門のミッションには2パターンある。

    ひとつはプロダクトのコアバリューもしくは差別化となる価値を生み出すこと。技術シーズがプロダクトの差別化となるパターン。(AIやブロックチェーンなど)

    もうひとつはプロダクトの成長を支える組織を構築すること。安定性やスケールを担保するような設計だったり体制など。
    さらに市場の変化に適用するためのスピーディな変更やリリースに対応できること。

  • デザイン力
    現代においてデザイン抜きにはプロダクトは語れない。
    内・外からフィードバックを得られ、継続的に改善サイクルを回せるようなプロセスを設計する。

    デザインはデザイナーだけの仕事ではない。チームを巻き込んで作り上げる。

    ただし、最終的なテイストやUIなどはデザイナーのセンス(感性)に任せる。多くの人のセンス(感性)は混ぜない。(もちろん方向性や要件はチーム内で十分話し合った上で)

こねて形を作る

素材が揃ったとしてもチームとしての価値は出せない。

チームとして混ざりが甘いところを適宜フォローする。

例えば方向性について揉めるようになったら、プロダクトのビジョン、ミッションのディスカッションを行う。

ユーザの理解が足りないなと思ったら、みんなでペルソナを定義したりカスタマージャーニーマップを作ってみたりして共通認識を深める。

また視野が狭くなってきたと感じたら、ワークショップをやってアイデアをブレストしてみるとか、とにかく色々試す。

人が増えてくるとどうしても分業されていき自分のタスクに集中しすぎてしまうので、誰もがプロダクトの意思決定に関われるような機会・雰囲気を整える。

最後はお互いのリスペクト。

プロフェッショナルが集まり、想いが強いと衝突することも多々ある。

みんなが同じ方向に向けるようなビジョンと、お互いのスキルや経験、価値観へのリスペクトがあればなんとかなる。

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