ふとアウトプットとインプットの関係性について考えてみた。
自分がエンジニアなので特にそうなのかもしれないが、インプットはすごく大事だ。
技術の進歩はとても早く、少しでもインプットを怠るとすぐにスキルが古くなってしまう。
一生勉強。好きじゃないと続かないし、人には絶対オススメしない。
ただ普段、インプットに比べてアウトプットをどれだけ意識しているのか?
改めてアウトプットに対する考え方を整理する。
目次
インプットとアウトプットはどちらが先?
先日「アウトプットするためにはインプットが必要。だからまずはとにかくインプットをすべき。」と言う話を聞いた。
確かに正しい。最低限の知識がなければ当然アウトプットすることは出来ないから。
ただここで注意したいのは、十分なアウトプットが出来るようになるまで待つのではなく、まずはクオリティ低くてもいいからとにかくアウトプットしていく方が結果的には有効なんじゃないかと感じたこと。
マラソンしたことがある人なら分かると思うが、心拍数が上がるとどうしても多くの空気を吸いたくなる。
でも実は吸うことよりも吐くことの方が重要で、しっかり吐き切ることで良い空気を吸うことが出来るらしい。
アウトプットとインプットの関係性も本質的には同じなんじゃないか。
人は質の低いアウトプットを出すのに抵抗を感じる生き物だ。
ただし、例え質が低いものでもアウトプットしていけば、コメントなりシェアなり、何らかのフィードバックが得られる。また思考の整理もできるし他の考え方や手法に触れる機会にもなる。そういった活動が良質なインプットにつながり、そしてさらに良いアウトプットができるというサイクルができる。
良質なインプットを得るためにアウトプットするという考え方
良質なインプットを得るためには継続したアウトプットが必要だ。質が高いことに越したことはないが、それだと息切れしてしまうのでクオリティは多少落としても継続していくことが重要だ。
- よくあるインプット例
- 書籍を読む
- 勉強会、カンファレンスに参加する
- ニュース、ブログをチェックする
インプットは楽しい。
特にエンジニアは勉強が好きなので、新しいことをインプットすることの方が好きな人種だ。
- よくあるアウトプット例
- コードを書く、公開する
- ブログを投稿する
- SNSで発信する
- LT(登壇)する
対してアウトプットはしんどいし正直面倒臭い。インプットに比べて心理的にもコスト的にも当然ハードルは上がる。
そのハードルを超えるモチベーションがあるかと言うとそうでもない気がしていて、セルフブランディングとか有利に転職したいというモチベーションもあるが、正直どれも間接的なモチベーションな気がする。
必要なのは分かるが具体的なメリットが見えないと重い腰が上がらないと言う人も多いんじゃないか。何より楽しくないと続かない。
そこで考え方を変える。
「良い情報はアウトプットしている人に集まる」
別に特別新しい考え方でもないが、多分やっている人にしかわからない感覚だと思う。
例えば、特定の技術についてブログを書いていれば勉強会での登壇の依頼が来たりするし、Facebookで友達になったはいいものの何やってるのか分からない人が実は同じ興味を持っていたりすることもある。
それがきっかけで新しい気づきや発見があったり、出会いに繋がるのは結構楽しい。
いくら家に閉じこもってインプットに没頭したところで、得られる知識は限られる。可能性が限定されてしまうのは勿体無い。
これはIT業界に限った話ではないのかもしれない。
今まではITは限られた業界でしか語られなかったが、今では金融、医療、教育などあらゆる業界でIT化の波は来ている。
もしかしたら今取り組んでいる技術が特定の分野に応用できるかもしれない。良いビジョン、プロダクトを持っているチームに出会えるかもしれない。
アウトプットすることはそういった可能性もあるのだと考え直した。
そしてナレッジだけじゃなく、業界の課題、取り組み、ビジョンなどをあらゆる人がアウトプットすることで業界を超えたコラボレーションが生まれる世界になるかもしれない。
最後に
難しいのはどれだけやれば効果が出るのかというものでもない。
やっぱり模索し続けることが重要なんだなと。
ある意味明確なゴールが無い分マラソンよりキツい。
それでもワクワクする未来が待っているかもしれないのでこれからも続けていきたい。